抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2010年に20万分の1地質図幅の整備は完結し,今後は,これまでに刊行された地質図の見直しの段階に入っている.本論では,整備の最後の段階にまで残っていた南西諸島の「徳之島」図幅が2009年に刊行されたが,この図幅の地質について報告している.本地域には,東部に徳之島・南部には沖永良部島,北西部には硫黄鳥島がある.徳之島の地質は四万十帯と白亜紀付加体及び古第三系暁新世に形成された花崗岩を基盤として,これらの地層群からなる山地を取り囲んで更新世の琉球層群が段丘を構成している.また,付加体の岩石は,花崗岩類の接触変成作用を被っている.一方,沖永良部島に地質は,徳之島南部と同様に白亜紀の玄武岩優勢の付加体及び漸新世の花崗岩類が基盤をなしており,それらを第四紀の琉球層群の石灰岩が被っている.硫黄鳥島の地質は,トカラ列島から続く火山フロント上の南西端に位置し,輝石安山岩の溶岩や火砕岩からなっている.硫黄鳥島の周囲には現世の珊瑚礁が発達している.