文献

J-GLOBAL ID：201002254097680986   整理番号：10A0140055

地域に根ざした化学工学 家畜糞尿の新規利用プロセスの開発

著者 (3件)： 舟井啓 (北大 大学院工学研究科) ,  多湖輝興 (北大 大学院工学研究科) ,  増田隆夫 (北大 大学院工学研究科)
資料名： 化学工学  (Chemical Engineering of Japan)
巻： 74  号： 2  ページ： 57-59  発行年： 2010年02月05日 
JST資料番号： F0099A  ISSN： 0375-9253  CODEN： KKGKA4  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道では家畜糞尿による土壌・水質汚染と悪臭についての苦情が多く発生しており,環境に負荷をかけることなく家畜糞尿を処理・利用する新たな方法が求められている。家畜糞尿の新規利用プロセスにおける家畜糞尿の加圧熱水処理およびZrO2-FeOx触媒を用いた家畜糞尿スラリー液のアセトンヘの転換反応について紹介した。本プロセスで使用しているZrO2-FeOx触媒は水共存下で活性を発揮するため,家畜糞尿だけではなく水を多く含むさまざまなバイオマスに適応できると考えられる。現在我が国では輸入された石油の約lO%が石油化学製品の製造に使用されているが,バイオマス廃棄物を石油化学原料へと転換できれば,この分の石油を節約することができる。さらに環境汚染を引き起こし,その処理に化石燃料を消費している高含水バイオマスを原料とした地産地消型の技術を開発することで,新たな産業の創出や環境汚染の防止が期待できる。

シソーラス用語： 地域社会 ,  化学工学 ,  *家畜糞尿 ,  *プロセス開発 ,  化学プロセス ,  加圧 ,  *熱水作用 ,  スラリー ,  *触媒反応 ,  炭素 ,  収率 ,  *反応経路 ,  酸化ジルコニウム ,  酸化鉄 ,  *反応機構 ,  脂肪族ケトン ,  脂肪酸 ,  薬物

分類 (2件)： 反応工学,反応速度論  (XE01020M) ,  農業廃棄物処理  (FB07040X)

物質索引 (2件)： アセトン ,  酢酸

引用文献 (8件)：

• 農林水産省. 平成19年農業産出額. 2009
• 北海道立畜産試験場編. 家畜ふん尿処理利用の手引き2004. 2004, 第1章
• MASUDA, T. Polym. Degrad. Stab. 1997, 58, 315-320
• MASUDA, T. Polym. Degrad. Stab. 1998, 61, 217-224
• FUMOTO, E. Energy & Fuels. 2004, 18, 1770-1774

タイトルに関連する用語 (5件)： 地域 ,  化学工学 ,  家畜糞尿 ,  プロセス ,  開発