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J-GLOBAL ID：201002254505359946   整理番号：10A0534928

富士山青木ケ原における貞観溶岩流の計測~航空レーザ計測と赤色立体地図による詳細地形調査とボーリング調査~

著者 (7件)： 千葉達朗 (アジア航測) ,  鈴木雄介 (アジア航測) ,  荒井健一 (アジア航測) ,  冨田陽子 (国土交通省 中部地方整備局 富士砂防事務所) ,  小泉市朗 (国土交通省 中部地方整備局 富士砂防事務所) ,  中島幸信 (国土交通省 中部地方整備局 富士砂防事務所) ,  小川紀一朗 (アジア航測)
資料名： 砂防学会誌  (新砂防)
巻： 63  号： 1  ページ： 44-48  発行年： 2010年05月15日 
JST資料番号： G0196A  ISSN： 0286-8385  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 富士山最大の溶岩流の一つである青木ケ原溶岩流は,貞観噴火(864~866年)に伴うものであり,その一部は古代湖「せの湖」を精進湖と西湖の2つに分断した。本溶岩流の規模を調べるため,航空レーザ測量を実施して地表面形状をデジタル化し,これを用いて新たに開発した赤色立体地図を作成した。さらに,本溶岩流と北側山地との境界付近の地形と精進湖・西湖の湖盆図をもとに「せの湖」の位置を推定し,その中央付近で深度160mのボーリング調査を実施し,観察と年代測定から基底深度を推定した。その結果,「せの湖」は西湖を西側に拡大した形状であったこと,噴出量は宝永噴火(1707年)の約2倍の量であったことなどが分かった。

シソーラス用語： *溶岩流 ,  *火山 ,  噴火活動 ,  *空中写真測量 ,  試錐調査 ,  年代測定
準シソーラス用語： *富士山 ,  航空レーザ測量 ,  ボーリング調査

分類 (1件)： 火山地質学一般  (DE07070L)

引用文献 (12件)：

• 津屋弘逵. 富士火山の地質学的並びに岩石学的研究 (II), 青木ヶ原溶岩の分布と噴出中心. 地震研彙報. 1938, 16, 638-657
• 津屋弘逵. 富士山の地形・地質. 富士山-富士山総合学術調査報告書. 1971, 1-127
• 千葉達朗. 航空レーザ計測にもとづく青木ヶ原溶岩の微地形解析. 富士火山. 2007, 349-363
• 航空レーザ測量WG. 航空レーザ測量ハンドブック. 2004
• 中村良光. 航空レーザ計測を用いた土砂生産・流送域における河床変動状況. 砂防学会誌. 2007, 59, 4, 54-57

タイトルに関連する用語 (8件)： 富士山 ,  溶岩流 ,  計測 ,  航空レーザ計測 ,  赤 ,  地図 ,  地形調査 ,  ボーリング調査