抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化現象に着目し,CO2削減に向けての取り組み状況を紹介する特集である。今回は,セメント産業におけるCO2削減の取組みを紹介する。セメント製造におけるCO2発生量の約4割は焼成工程に発生し,残りの約6割は主原料の石灰石が熱分解する際に排出されるCO2である。現在,日本のセメント産業から排出されるCO2の総量は,2007年度の日本のCO2排出量13憶7100万トンの3.7%程度である。CO2排出削減への取組みを紹介。我が国のセメント産業は省エネ設備の導入により,世界トップのエネルギー効率を誇っている。クリンカー製造時のCO2削減では,産業界や一般家庭から発生する廃棄物・副産物を使用している。混合セメント使用によるCO2削減は,高炉水砕スラグやフライアッシュなどの混和材を加えることにより必要なクリンカー製造時のCO2発生量を削減している。セメント業界の民生・運輸部門における削減は,オフィスビルの省エネ対策や低燃費車への切替えを促進している。