文献

J-GLOBAL ID：201002254754171337   整理番号：10A0704104

非常に高速で便利かつマイルドな石炭脱硫の新しいプロセス:水素化ホウ素ナトリウム還元

An extremely rapid, convenient and mild coal desulfurization new process: Sodium borohydride reduction

著者 (3件)： LI Zhiling (School of Environmental Sci. and Engineering, Shanghai Jiao Tong Univ., 800 Dongchuan Road, Shanghai 200240, CHN) ,  SUN Tonghua (School of Environmental Sci. and Engineering, Shanghai Jiao Tong Univ., 800 Dongchuan Road, Shanghai 200240, CHN) ,  JIA Jinping (School of Environmental Sci. and Engineering, Shanghai Jiao Tong Univ., 800 Dongchuan Road, Shanghai 200240, CHN)
資料名： Fuel Processing Technology  (Fuel Processing Technology)
巻： 91  号： 9  ページ： 1162-1167  発行年： 2010年09月 
JST資料番号： A0298B  ISSN： 0378-3820  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究は,マイルドな還元法を用いる石炭の脱硫について述べる。YanzhouおよびYanshan石炭(それぞれYZおよびYS石炭と呼ぶ)両者を,還元剤として,水素貯蔵剤としてよく知られるが,水素化ホウ素ナトリウム(NaBH₄)を用いて水媒体中で処理した。調査した反応変数には,還元剤濃度,時間,初期媒体中のpH,温度,撹拌速度および粒径を含む。処理前後における石炭サンプルの発熱量および着火温度を測定した。結果は,全体の硫黄除去が,NaBH₄の濃度,振とう速度および温度が上がるにつれて,およびその粒径が小さいほど改善される,ことを示した。一方,粒径が-250から-109μmへ減少すると,いずれの石炭サンプルに対しても有機硫黄の除去が6倍以上に上昇した。経済的合理性および運転の便利さを考慮すると,測定した脱硫条件は,NaBH₄濃度は1.6mM,粒径は-109μm,初期媒体のpHは中性,処理時間は1分,振とう速度は100rpm,温度30°Cだった。これは,YZおよびYS石炭に対しそれぞれ,黄鉄鉱中で23.8%および59.0%を還元,硫酸塩中で70.4%および100%を還元,および有機硫黄中で11.0%および15.0%を還元に導いた。そしてそれはYZおよびYS石炭に対し,全硫黄の31.3%および40.8%を還元することになった。更に,このことは石炭サンプルに対し,結果として発熱量を3.4-6.9%ほど増加させ,着火温度を2-21°Cほど低下させた。ここに述べた脱硫法は,非常に高速で便利,かつ高価でなくマイルドである。それ故,かなり技術的に興味が引かれる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *脱硫反応 ,  還元 ,  *石炭 ,  還元剤 ,  ヒドリドホウ酸ナトリウム ,  熱量
準シソーラス用語： 発熱量

分類 (1件)： 石炭の物理的・化学的処理  (YE04040E)

タイトルに関連する用語 (6件)： マイルド ,  石炭 ,  脱硫 ,  プロセス ,  水素化ホウ素ナトリウム ,  還元