抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化などの地球環境の変化からエネルギー問題への関心が高まっている。特に,次世代電力網とその制御技術はエネルギー使用の削減,および,エネルギー効率の向上をする上で重要な技術である。次世代電力網では,太陽光・風力発電といった自然エネルギーを利用した個々の発電量は従来の火力・原子力発電と比較して小規模な発電源が多数接続される。そのため,次世代電力網での電力使用の最適化は,これまでと異なるマルチソースマルチシンク問題となる。ここで,高度に発達した通信ネットワークとその技術を応用してこの問題の解決が求められている。本論文では,集中制御に基づく広域的な最適化と分散制御に基づく局所的な最適化を組み合わせることにより,全体の電力使用量を最適化するアーキテクチャを提案した。電力網を広域的なエリアと局所的なゾーンの2層構成で分割し,ゾーン内では,分散的にローカル最適化を行うことで長距離伝送による電力ロスを削減し,エリア内では,エリアブローカーによる集中管理の高力最適化を行うことにより,電力ピークの平準化,電力QoSまで考慮した電力使用のスケジューリングを行う。ゾーン内・エリア内最適化を組み合わせることで電力網全体での電力使用の最適化が可能になる。(著者抄録)