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J-GLOBAL ID：201002254893771608   整理番号：10A0815216

ヒトの癌でRasがアポトーシス阻害因子ARCを誘導

Induction of the Apoptosis Inhibitor ARC by Ras in Human Cancers

著者 (5件)： WU Lity (Albert Einstein Coll. Medicine, New York) ,  NAM Young-Jae (Albert Einstein Coll. Medicine, New York) ,  KUNG Gloria (Albert Einstein Coll. Medicine, New York) ,  CROW Michael T. (Johns Hopkins Univ., Maryland) ,  KITSIS Richard N. (Albert Einstein Coll. Medicine, New York)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 25  ページ： 19235-19245  発行年： 2010年06月18日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ARC(カスパーゼ動員領域のあるアポトーシス抑制因子)は種々の原発性上皮癌で著しく誘導され癌細胞を死ににくくする。癌でARCの誘導の媒介となる機構を検討した。培養細胞でもマウスの乳房上皮でも,活性化されたN-RasとH-Rasを過剰発現すればARCのmRNAと蛋白質が増加した。乳房腫瘍細胞や結腸腫瘍細胞でN-RasをノックダウンすればARCのmRNAと蛋白質が減少した。ARCをコードするNol3遺伝子のプロモーターはN-RasやH-RasによりMEK/ERKを介して活性化した。RasはARCのポリユビキチン化とそれに続くプロテアソームによる分解を抑制することでARC蛋白質を安定化した。そして,ARCは細胞の生存と増殖を促進した。したがって,ARCはRasによる転写と蛋白質安定化を介して増加し,Rasの発癌作用を仲介することがわかった。

シソーラス用語： ヒト ,  *タンパク質 ,  アポトーシス ,  マウス ,  乳房腫瘍 ,  結腸腫瘍 ,  腫瘍細胞 ,  培養細胞 ,  プロモーター領域 ,  *Rasタンパク質 ,  ERK【酵素】 ,  MAPキナーゼキナーゼ ,  プロテアソーム ,  ユビキチン化 ,  *発癌 ,  遺伝学実験技術
準シソーラス用語： *Arc ,  H-Ras ,  N-Ras ,  RNA干渉法 ,  ポリユビキチン化

分類 (2件)： 発癌機序・因子  (GE02020C) ,  生物学的機能  (EB03040U)

物質索引 (1件)： MG-132

タイトルに関連する用語 (6件)： ヒト ,  癌 ,  Ras ,  アポトーシス阻害因子 ,  ARC ,  誘導