抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2削減には各家庭でのエネルギー消費状況を伝え,省エネルギー意識を持ってもらう必要がある。本論文では,エネルギー消費量に影響を及ぼす要因に応じた対策を考えるために,インターネットで回答者属性,回答者意識,ガス・電気などの使用量・料金を問うアンケート分析を行った。具体的には,年間のエネルギー消費量に対して占める割合の高い暖房と給湯を減らすために,冬のエネルギー消費に影響を与える要因を評価した。まず,1)冬の消費エネルギーに影響する可能性のある質問項目の情報エントロピーの計算,2)情報エントロピーの中で1番小さい数字の項目内のパラメータに対する情報エントロピーの計算を繰り返し,家屋の構造的特徴や個人のライフスタイルによる異なる要素が影響する可能性を確かめた。次に,前記分析結果に基づいてエビデンス設定を行ったベイジアンネットワークで検証したところ,情報エントロピーを用いた分析結果と同様の傾向が認められた。また,1つのパラメータにエビデンス設定した場合と他の条件との組合せで設定した場合とでは異なる結果が得られたので,情報エントロピーの計算結果を手掛かりに階層構造を考慮したモデルの構築や,段階的なエビデンス設定が行える可能性が示唆された。