文献

J-GLOBAL ID：201002255037314251   整理番号：10A0777144

部分模型を用いた架空送電線のギャロッピング現場の解明(その1)-実径間振動特性を再現した模型弾性支持方法の提案-

著者 (3件)： 松宮央登 (電力中研) ,  西原崇 (電力中研) ,  清水幹夫 (電力中研)
資料名： 電力中央研究所地球工学研究所研究報告  (電力中央研究所地球工学研究所調査報告)
号： N09022  ページ： 27P  発行年： 2010年07月 
JST資料番号： F0804D  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 雪氷が付着した架空送電線が風を受けると,ギャロッピングが生じることがある。このギャロッピングは,鉛直振動に加えて,ねじれ・水平振動を伴い振幅が大きくなると電線の短絡,碍子・鉄塔の疲労損傷などにつながる恐れがある。送電線部分模型支持方法を考案し,実径間の振動特性を室内試験で模擬的に再現できる手法を開発した。模型の軸方向に離れた2つの支持点から,複数本のゴム紐を用いて模型を支持し,模型を大振幅・低振動数で鉛直・水平・ねじれの3自由度で振動させることを可能にした。模型の構造特性を表す非線形運動方程式を誘導し,各方向の振動数の調整方法を明らかにした。4導体送電線の実寸部分模型の自由振動実験を行った。その結果,0.5Hz以下の低振動数で,鉛直・水平方向に全振幅1~2m程度,およびねじれ方向に全振幅180度以上の自由振動を再現可能であることを確認した。また。誘導した運動方程式とそれに基づく振動数調整法の妥当性が確認された。

シソーラス用語： 氷 ,  *着氷 ,  *架空線路 ,  *ギャロッピング ,  弾性支え ,  縦振動 ,  横振動 ,  ねじり振動 ,  屋内試験 ,  自由振動 ,  模型試験
準シソーラス用語： *振動特性 ,  水平振動 ,  *雪氷 ,  氷付着

分類 (2件)： その他の特殊構造物  (RA05020W) ,  電力線路要素・工事  (NB05020V)

引用文献 (32件)：

• 架空送電線のギャロッピング現象・解析技術調査専門委員会: 架空送電線のギャロッピング現象解析技術, 電気学会技術報告, 第844号, 2001
• CIGRE: State of the art of conductor galloping, CIGRE Technical Brochure, No, 322, TF B2.11.O6, 2007
• T. Yukino, K. Fujii, I. Hayase: Galloping Phenomena of large bundle conductors observed on the full-scale test line, Proceeding of International Symposium on Cable Dynamics, pp. 557-563, 1995
• S. Morishita, K. Tsujimoto, M. Yasui, N. Mori, T. Inoue, K. Shimojima, K. Naito: Galloping phenomena of large bundle conductors experimental results of the field test lines, CIGRE, 22-04, 1984
• H. Mitsuzuka, M. Isozaki: A study of countermeasures against conductor galloping at full-scale test lines, 12th International Workshop on Atmospheric Icing of Structures, 2007

タイトルに関連する用語 (8件)： 架空送電線 ,  ギャロッピング ,  現場 ,  径間 ,  振動特性 ,  模型 ,  弾性支持 ,  提案