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J-GLOBAL ID:201002255057719169   整理番号:10A0379991

砕土によるサトウキビ害虫ケブカアカチャコガネ幼虫の物理的防除

Physical Control of the White Grub Dasylepida ishigakiensis (Coleoptera: Scarabaeidae), a Major Pest of Sugarcane, by Rotary Tillage in the Sugarcane Field on Miyako Island, Okinawa
著者 (4件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 23-27 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: F0918A  ISSN: 0021-4914  CODEN: NIPTAR  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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サトウキビの重要害虫のケブカアカチャコガネの3齢幼虫では浅い土中に生息し,その後深く潜ることが分かっている。そこで,サトウキビの収穫終了後の3月中旬から4月中旬に3齢幼虫の生息位置を確認し,ローターリーによる砕土により幼虫を殺傷する物理的防除法について検討を行った。宮古島で立ち枯れが目立つサトウキビの圃場において長さ500cm,幅200cm,深さ100cmの溝を掘り,10cm毎に幼虫の個体数を記録した。また,別の立ち枯れが目立つサトウキビ圃場において,無処理区,砕土1回区,砕土2回区を設定した。処理前,処理1時間後,6日後に3株を掘りとり,生存または死亡した幼虫の個体数を記録した。結果は,幼虫は3月17日には深さ30cm以内の浅い土中に73.8%がいたが,4月5日には38.1%,4月17には25%に減少した。これにより砕土は収穫後早めに行うことが効果的であることが分かった。砕土による試験では2回区で生存数と死亡数が無処理区に比べ有意差が認められた。しかし,1回区でも処理前の20%以下まで減少することから,砕土による防除が有効であることが分かった。
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分類 (3件):
分類
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栽培的防除  ,  昆虫・ダニによる植物被害  ,  糖料作物 
引用文献 (14件):
  • Arakaki, N., Y. Sadoyama, M. Kishita, A. Nagayama, A. Oyafuso, M. Ishimine, M. Ota, T. Akino, M. Fukaya, Y. Hirai, K. Yamamura and S. Wakamura (2004) Mating behavior of the scarab beetle, Dasylepida ishigakiensis (Coleoptera: Scarabaeidae). Appl. Entomol. Zool. 39: 669–674.
  • 平井剛夫 (2001) 沖縄先島の不思議なコガネムシ—ケブカアカチャコガネ.鰓角通信3: 27–31. [Hirai, Y. (2001) A curious scarab beetle, Dasylepida ishigakiensis, from Sakishima Islands, Okinawa Prefecture. Saikaku Tsushin 3: 27–31.]
  • 法橋信彦・長嶺将昭 (1978) 沖縄におけるアオドウガネ大発生の原因と対策.植物防疫32: 267–272. [Hokyo, N. and M. Nagamine (1978) Cause and measures for outbreaks of Anomala albopilosa in Okinawa. Plant Prot. 32: 267–272.]
  • 片井祐介・吉崎真紀 (2008) 静岡県の茶園におけるナガチャコガネの生態と薬剤防除.静岡農技研研報1: 45–51. [Katai, Y. and M. Yoshizaki (2008) Population ecology and control of the yellowish elongate chafer, Heptophylla picea Motschulsky, in tea fields in Shizuoka prefecture. Bull. Shizuoka Res. Inst. Agric. For. 1: 45–51.]
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