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J-GLOBAL ID：201002255188090541   整理番号：10A0508945

ポリアミン:植物非生物ストレス耐性において調節機能を持つ分子

Polyamines: molecules with regulatory functions in plant abiotic stress tolerance

著者 (8件)： ALCAZAR Ruben (Max-Planck Inst. Zuechtungsforschung, Cologne, DEU) ,  ALTABELLA Teresa (Univ. de Barcelona, Barcelona, ESP) ,  MARCO Francisco (Fundacion CEAM, Valencia, ESP) ,  BORTOLOTTI Cristina (Univ. de Barcelona, Barcelona, ESP) ,  REYMOND Matthieu (Max-Planck Inst. Zuechtungsforschung, Cologne, DEU) ,  KONCZ Csaba (Max-Planck Inst. Zuechtungsforschung, Cologne, DEU) ,  CARRASCO Pedro (Univ. de Valencia, Valencia, ESP) ,  TIBURCIO Antonio F. (Univ. de Barcelona, Barcelona, ESP)
資料名： Planta  (Planta)
巻： 231  号： 6  ページ： 1237-1249  発行年： 2010年05月 
JST資料番号： C0607A  ISSN： 0032-0935  CODEN： PLANAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリアミンはその一つであるスペルミンが300年以上も前に発見されたように,生化学で最も古くから知られた物質の一つである。ポリアミンは生理的pHではプロトン化しており,その生物学的機能はDNA,RNA,クロマチン,蛋白質など各種陰イオン性高分子との結合能に関連している。植物においては器官形成,開花開始,葉の老化,果実の熟成,非生物的及び生物的ストレス応答など各種の生理的機能に関与している。植物ポリアミン代謝の変化は各種非生物的ストレスに応答して起こる。近年の遺伝的,トランスクリプトーム,メタボローム研究により,各種非生物的ストレス耐性調節へ各種ポリアミンが関与していることが明らかとなりつつある。本論文では植物における非生物的ストレス応答調節へのポリアミンの関与に関する最近の知見を纏めた。ポリアミン生合成,ポリアミン抱合(ヒドロキシ桂皮酸アミド),ポリアミン異化代謝,他の代謝経路との相互作用,ポリアミンと非生物的ストレス,干魃,塩及び寒冷ストレスへのポリアミン及びアブシジン酸(ABA)の関与,ABA,ポリアミン,気孔調節における活性酸素(過酸化水素)及び一酸化窒素間の相互作用,ポリアミンとイオンチャンネル,ポリアミンとCa²⁺ホメオスタシス,将来展望,の各項目につき述べた。

シソーラス用語： *ポリアミン ,  *植物 ,  形態形成 ,  耐性 ,  代謝経路 ,  フェノール類 ,  不飽和カルボン酸 ,  異化 ,  ストレス ,  干ばつ ,  イオンチャンネル ,  カルシウムチャンネル ,  ホメオスタシス ,  酸化ストレス ,  一酸化窒素 ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  単環セスキテルペン ,  ヒドロキシケトン
準シソーラス用語： ストレス耐性 ,  ヒドロキシケイ皮酸 ,  異化代謝 ,  塩ストレス ,  器官形成 ,  生合成経路

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  生物学的機能  (EB02020R)

物質索引 (1件)： アブシジン酸

タイトルに関連する用語 (5件)： ポリアミン ,  植物 ,  ストレス耐性 ,  調節 ,  分子