抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食文化の地域分布にまつわるテーマを紹介した。ソースで天ぷらを食べる地域を調べたところ,食べる地域の地図ははっきりと分布を示し,東西偏差を示した。これは明治27年に大阪でウスターソースが出るようになり,洋食文化が急速に広がっていた当時の大阪で,天ぷらも含めて料理にソースをかけるのはハイカラとされ,それが西日本に広がっていった可能性が高い。ぜんざいかお汁粉かについては,新潟-長野-静岡以東がお汁粉文化圏で,富山-岐阜-愛知以西がぜんざい文化圏であった。肉といえば何の肉かについては,西の牛,東の豚という従来言われてきた傾向がはっきり出ている。産地を抱える近畿以西の地方は牛肉が相対的に安く,かつ味が良かったために牛肉志向が今日まで続いているということのようである。