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J-GLOBAL ID:201002255362424853   整理番号:10A0606109

多価不飽和ドコサヘキサエン酸は膜カベオララフトの脂質組成を変更して酸化ストレス誘導性の血管内皮細胞カルシウム流入を抑制する

Polyunsaturated docosahexaenoic acid suppresses oxidative stress induced endothelial cell calcium influx by altering lipid composition in membrane caveolar rafts
著者 (5件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 37-43  発行年: 2010年07月 
JST資料番号: C0739A  ISSN: 0952-3278  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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目的:ドコサヘキサエン酸(DHA)が膜ラフト脂質組成と標準的一過性受容体電位(TRPC)1分布を変更して酸化ストレス誘導性の血管内皮細胞(EC)カルシウム流入を抑制するかを明らかにすること。方法:ECをDHAまたはステアリン酸で前処理し,その後H2O2含有培地で3hインキュベーションした。膜脂質ラフトを不連続蔗糖密度勾配超遠心で単離した。細胞内カルシウムはレーザ走査共焦点顕微鏡で検出し,膜画分のTRPC1蛋白質は免疫ブロットで検出した。ガスクロマトグラフィーで膜脂肪酸組成を分析し,ラフトコレステロール濃度はAmplex Red Cholesterol Assayキットでアッセイし,ジアシルグリセロール(DAG)濃度をDAGキナーゼアッセイで定量化した。結果:DHAは酸化ストレス誘導性カルシウム流入を著しく低下した。DHAによる前処理で,n-3PUFAはラフト画分で,同時にEC膜ラフトの飽和ミリスチン酸とパルミチン酸含量は著しく増大したが,ステアリン酸,単不飽和のオレイン酸とcis-オレイン酸含量は低下した。DHAとのインキュベーションは,ラフトのスフィンゴミエリン(SM)量とコレステロールレベルを著しく低下した。面白いことに,細胞膜細胞内コンパートメントを分画し,一定量のTRPC1がECの界面活性剤耐性細胞膜画分に存在することを見出した。DHA処理後,TRPC1の一部は脂質ラフトから界面活性剤可溶膜画分に移動した。結論:DHAは酸化ストレス誘導性内皮カルシウム流入を著しく低下し,この作用が少なくとも部分的にラフト脂質環境変更に関連しており,一部のTRPC1の膜カベオラ脂質ラフトからの移動によりTRPC1媒介性カルシウムシグナル伝達経路を抑制する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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血管系  ,  細胞膜の輸送  ,  脂質一般 

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