抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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過去30年間に亘り汎用ファイルシステムとして広く利用され,リムーバブルメディアでは事実上の標準フォーマットとして用いられているFATファイルシステムの構造の解説を行った。ストレージ上でのデータフォーマットをFATファイルシステムと呼ぶことを述べ,その基本事項として,FATボリューム,FATとクラスタ,エンディアンとアラインメント,について述べた。FATボリュームで最も重要なデータ構造体であるBPB(BIOSパラメータブロック)と,PPR(プライベートブートレコード),VBR(ボリュームブートレコード)などと呼ばれるブートセクターを取り上げ,BPBのフィールドについて詳しく紹介し,ブートセクターに関しては,ブートシグネチャ,ボリュームとコンテナのアラインメント,バックアップブートセクター,について述べた。また,ファイルのデータ領域における配置の記録および管理を行うFAT自身に関し,FATタイプ(FAT12/16/32)の決定,FATエントリへのアクセス,クラスタ番号とセクター番号,ファイルとクラスタチェーン,FATの予約エントリ,FATサイズおよびセクター数,FSInfoセクター,ファイルデータへのアクセス,について詳細事項を述べた。ファイル管理情報が保存されているディレクトリに関しては,名前の範囲とコードページ,ディレクトリエントリ構造体,ディレクトリの操作(ファイル作成,ディレクトリ作成,ファイル削除,ディレクトリ削除),について述べた。また,長いファイル名に関しては,ディレクトリエントリ構造体,名前の範囲とコードページ,その格納方式,などについて述べた。FATファイルシステムの互換性とストレージ上のボリューム管理,についても解説を行った。