抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
淡水系において硫酸還元菌がどのように添加塩および硫酸に応答するかを理解することは,塩性化の脅威が増大している内陸システムにとってますます重要になってきた。このことについての知識ギャップに注目し,淡水湿地堆積物中で硫酸還元微生物群がどのように塩性化に応答するかを定量するために,筆者らはメソコスム研究を行った。6か月培養後の無機硫化物鉱物レベルを,再酸化に有害となるに十分な量かどうか定量するために,測定した。異化型亜硫酸還元酵素(DSR)遺伝子の比較配列分析を,塩を含まない場合と,中程度の塩を含む場合のメソコスム硫酸還元菌群の比較に用いた。塩が0,1,5gL
-1で生成した全S,酸揮発性硫化物ないしクロム還元硫化物の量に,はっきりした違いはなかった。15gL
-1の塩にさらされた堆積物は,再酸化の際に有害となるトリガーレベル以上の全Sと酸揮発性硫化物を含んだ。硫酸還元微生物系(SRM)の全体群構造は,堆積物に添加された塩レベルで説明できた。しかし,高塩分と淡水のいずれの処理でも,硫酸還元菌グループは特定された。これらの結果は,酸揮発性硫化物の有害レベルが塩分に晒された経歴のない堆積物中で迅速に生じるという観察結果を説明する,淡水系堆積物が塩に対応する広い能力を持ち,塩分増加に迅速に応答できるということを示した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.