抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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建築物の建て替えに際して,既存の杭や地下躯体を活用する事例が増えている。環境対策上の廃棄物低減等のメリットがあるからである。その利用方法としては,杭のみ,躯体のみ,両者の組み合わせ,山留として利用,躯体(の一部)として利用,等である。既存杭や基礎躯体の調査計画の1事例を示した。この建物は地下1階地上9階の事務所・集合住宅RC造,既存杭は20本あった。併せて,調査時の地下水対策にも触れた。既存基礎利用時の設計上の留意点として,旧建物の信頼できる設計図が入手可能な場合のみ,既存杭・基礎を利用することが望ましい。建て替え建物の耐用年数の設定,既存躯体の寿命延長対策,既存建物上部構造解体時の地下水による基礎躯体の浮き上がり対策,等が重要である。新耐震基準以前(昭和56年以前)の杭については何らかの耐震補強を検討する必要がある。既存基礎を利用した場合の第3者等による技術評価も重要である。