抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では高周波マグネトロンスパッタリングで,SiO
2誘電体ターゲットでは2重円環状侵食パターンになることを実験で観測し,定性的理論と一致することを確認した。また実験過程でターゲットとガードリングの間にギャップを作ることにより,2重円環状侵食パターンに変化の起こることを確認した。これにより得た主な知見を次に示した。1)SiO
2の厚さが大きいほど,またギャップが大きいほど,2重円環状侵食パターンが得られ,SiO
2の厚さが小さいほど,またギャップが小さいほど1重円環状侵食パターンとなること,2)SiO
2の厚さが大きくなると絶縁状態がよくなるため,侵食深さは小さくなること,またギャップが大きくなるとAr
+イオンがターゲットクランプ側に導かれるため,Ar
+イオンの帯電領域が広くなり,その結果侵食深さが小さくなること,3)2重円環状侵食パターンを得ることで侵食深さの分散の値は小さくなり均一性が向上するが,全体としての侵食深さは減少すること,4)侵食深さが大きく,かつ2重円環状が鮮明なターゲット侵食パターンにするにはSiO
2の厚さとギャップでバランスをとるとよいこと。