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J-GLOBAL ID：201002256083580612   整理番号：10A1534328

セジロウンカ加害によって誘導されるイネ病害抵抗性

著者 (3件)： 五味剣二 (香川大 農) ,  佐藤雅 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  高林純示 (京大 生態学研究セ)
資料名： Aroma Research  (Aroma Research)
巻： 11  号： 4  ページ： 358-361  発行年： 2010年11月28日 
JST資料番号： L6372A  ISSN： 1345-4722  CODEN： ARREFJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「夏ウンカは肥やしになる」という諺が九州にあるそうだが,この意味は長年不明であった。しかし,近年セジロウンカの加害を受けた稲はいもち病に対する抵抗性を獲得していることが明らかとなった。そこで,本報ではセジロウンカの加害を受けたイネと加害を受けていないイネの遺伝子発現を調べたところ,加害により発現誘導される遺伝子に植物の青臭さの成分((E)-2-ヘキサナール,青葉アルデヒド)の生合成に必須のヒドロペルオキシドリアーゼがあった。実際に,加害を受けたイネにはこの成分の蓄積が認められた。今後,セジロウンカの加害のうち何が抵抗性誘導の引き金となっているかが明らかになれば,新たな形の農薬となる可能性がある。

シソーラス用語： *セジロウンカ ,  *イネ ,  遺伝子発現 ,  耐性 ,  *植物病害 ,  *C-Cリアーゼ ,  脂肪族アルデヒド
準シソーラス用語： 抵抗性 ,  *ヒドロペルオキシドリアーゼ

分類 (2件)： 酵素生理  (EH02020J) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U)

物質索引 (2件)： 青葉アルデヒド ,  ヘキサナール

引用文献 (15件)：

• Kanno, H and Fujita, Y: Entomol Exp Appl 107: 155-158(2003)
• Kanno, H, Satoh, M, Kimura, T and Fujita, Y: Appl Entomol Zool 40: 91-97(2005)
• 佐藤雅・中島隆・菅野紘男: 応動昆 49: 105-111(2005)
• 菅野紘男・佐藤雅・平八重一之・中島隆・藤田佳克: 植物防疫56: 463-465(2002)
• Gomi, K, Satoh, M, Ozawa, R, et al.: Plant J 61: 46-57(2010)

タイトルに関連する用語 (4件)： セジロウンカ ,  誘導 ,  イネ ,  病害抵抗性