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J-GLOBAL ID：201002256144425313   整理番号：10A0313132

石英中のC-14の測定

著者 (4件)： 窪田卓見 (京大 原子炉実験所) ,  馬原保典 (京大 原子炉実験所) ,  太田朋子 (京大 原子炉実験所) ,  中村俊夫 (名古屋大 年代測定総合研究セ)
資料名： 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書  (Proceedings of the International Symposium on Radiometric Dating Studies)
巻： 21  ページ： 46-52  発行年： 2010年03月 
JST資料番号： L6761A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 石英試料(阿武隈高原北部において,表層から地下70cm(120g/cm²)までの深さから採取したもの)に,天然石墨と酸化銅を添加して1900°Cで加熱した。この加熱処理により,溶融石英からC-14を抽出し,また天然石墨を酸化銅で酸化し炭素の担体ガスに転換した。抽出処理において,モダンカーボンによる汚染を減らすために,天然石墨を担体ガスの前駆体として使用した。この理由は,天然石墨中は,C-14含有量が無視でき,保管中に大気の炭酸ガスによって汚染を受けにくいためである。AMS(加速器質量分析)測定の結果,天然石墨のC-14濃度は1.2×10⁵(atoms/mg)であり,この値を基に算出した溶融炉のC-14のバックグラウンドは(2~6)×10⁵個となった。石英試料中のC-14濃度は5.7×10⁴~1.5×10⁵(atoms/mg)となり,削剥速度はBe-10およびAl-26の分析から得られた1.8×10^-3cm/yとおおよそ一致した。

シソーラス用語： *炭素14 ,  *石英 ,  環境試料 ,  東北日本区 ,  グラファイト ,  酸化銅 ,  熱処理 ,  抽出 ,  キャリアガス ,  融解炉 ,  侵食作用 ,  加速器質量分析 ,  深さプロフィル ,  前駆体 ,  *同位体分析
準シソーラス用語： AMS【質量分析】 ,  阿武隈帯 ,  宇宙線生成核種 ,  削剥作用 ,  石墨 ,  天然黒鉛 ,  溶融炉

分類 (1件)： 鉱物・岩石・鉱石の放射化学的分析  (CC06090T)

タイトルに関連する用語 (1件)： 石英