抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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名古屋精密金型は,ヘッドやリヤーのランプ類の金型メーカーで,鈴鹿富士ゼロックスと業務提携してガスアシスト成形加工法の技術供与を受けた。ガスアシスト方式は,射出成形時に金型に樹脂と窒素ガスを一緒に注入するもので,ひけや変形が生じやすい部位へ重点的にガスを注入し,成形品の肉厚を均一にし,肉厚差により生まれる変形を発生しにくくする。タイミングを見て肉厚部位にガスを注入することで肉厚や冷却時間を均一にできる。従来のガスアシスト成形ではガスチャンネルを製品に設ける必要があったが,ガス注入ボスとすることで,それを不要にした。約1年かけて実用化研究を行い,2004年後半からガスアシスト射出成形金型の受注製作と専用ガス注入装置の販売を始めた。コンピュータのキーボードを例にとると,従来のソリッド成形ではひけ,そり,バリがある程度見られたが,ガスアシスト成形ではほとんどなくなった。必要型締め力は,ソリッド成形の650tに対し,ガスアシスト成形では180tで,成形サイクルも65秒が30秒に改善し,約10%軽量になった。