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J-GLOBAL ID:201002256502449378   整理番号:10A0966382

月の海の玄武岩源地域の近表面分別効果への酸素と鉄の同位体制約

Oxygen and iron isotope constraints on near-surface fractionation effects and the composition of lunar mare basalt source regions
著者 (7件):
資料名:
巻: 74  号: 21  ページ: 6249-6262  発行年: 2010年11月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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低Tiと高Tiの海の玄武岩の酸素と鉄の同位体分析を提示してその岩石成因を制約し,月のマントル源内の安定同位体変化を評価している。海の玄武岩の酸素同位体組成の内部的に満足するデータセットは,アポロ12と15の各計画からの五つのタイプの低Ti玄武岩と,アポロ11と17の各計画からの八つのタイプの高Ti玄武岩を含む。低Tiと高Tiの各玄武岩の高精度全岩δ18O値(VSMOW標準)は主要元素組成(Mg#,TiO2,Al2O3)と相関する。低Tiと高Tiの各玄武岩内の観測した酸素同位体変化は結晶分別と調和し,平衡晶出を仮定した質量バランス・モデルの結果と合致する。低Tiと高Tiの各玄武岩の全岩δ56Fe値(IRMM-014標準)はそれぞれ,0.134‰から0.217‰を0.038‰から0.104‰の範囲である。低Tiと高Tiの両玄武岩の鉄同位体組成は結晶分別の指標とは相関せず,これは恐らく,月の還元環境下で期待される小さい鉱物メルト鉄分別係数のためである。低Tiのδ18Oとδ56Feの各値と非常にわずかに分化した高Tiの月の玄武岩は負に相関し,その異なるマントル源の特徴(例えば,イルメナイトの有無)を反映する。低Ti玄武岩(0.073±0.018‰,n=8)と高Ti玄武岩(0.191±0.020‰,n=7)の平均δ56Fe値は直接,その母体マントル源の値を記録している可能性がある。低Tiと高Tiの各玄武岩のマントル源の酸素同位体組成を,月のマグマ・オーシャン晶出と混合のモデル,見積もった平衡マントル・オリビンδ18O値,オリビンと他の鉱物相の平衡酸素分別を用いて計算した。各供給源域に対する計算全岩δ18O値,低Tiの月の玄武岩マントルに対する5.57‰と高Tiに対する5.30‰の差は,唯一,推定供給源鉱物の関数である。月の上部マントルのδ18Oとδ56Feの各値はそれぞれ,5.5±0.2‰(2σ)と0.085±0.040‰(2σ)であると見積もられる。月の上部マントルの酸素同位体組成は地球の上部マントルの現在の見積もり(5.5±0.2‰)と同一であり,月の上部マントルの鉄同位体組成は地球の上部マントルに対する見積もり(0.044±±0.030‰)の不確実性内で重なる。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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月 

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