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J-GLOBAL ID：201002256510672205   整理番号：10A0496773

モデル赤血球膜とヘミンの相互作用

Interactions of Hemin with Model Erythrocyte Membranes

著者 (4件)： QUTUB Yasser (Univ. Houston, Texas) ,  UZUNOVA Veselina (Univ. Houston, Texas) ,  GALKIN Oleg (Univ. Houston, Texas) ,  VEKILOV Peter G. (Univ. Houston, Texas)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 114  号： 13  ページ： 4529-4535  発行年： 2010年04月08日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 細胞から遊離ヘミン放出,すなわち細胞膜の脂質部分を横切る種々の機構に取り組むため,モデル脂質膜とヘミンの相互作用を調べた。モデル二分子層として長鎖リン脂質ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)と界面活性剤3-(コールアミドプロピル)(ジメチルアミノ)-2-プロパンスルホン酸(CHAPSO)からなる一枚膜ベシクルを37°C周辺で使用した。DMPC/CHAPSOからなるベシクルが溶液を捕捉せず,ベシクル室内からヘミンのような大きな溶質を排除する機構に従って生成し,成長することを示した。DMPCとCHAPSOのリン脂質二分子層と赤血球膜間の対応性と差異を観測したヘミン-二分子層相互作用の分子機構の脈絡で考察した。リン脂質二分子層に埋め込まれた二次元状結晶へミンの限られた数のパッチの存在はこの層がヘミン分子でもって飽和されていること示唆した。この飽和にも拘らず,ベシクル外側のヘミン含有溶液と長い間接触した後でさえ,ヘミンは膜の他の側に放出されない;すなわちリン脂質はヘミン非浸透性である。モデル膜の性質と赤血球膜の性質の比較は赤血球膜もヘミンに非浸透性であり,赤血球膜中ヘミンに適切な細孔がないことによりヘミンがヘモグロビンの不安定性により放出後,赤血球膜に蓄積することを示唆した。

シソーラス用語： *ヘミン ,  *赤血球膜 ,  生体モデル ,  グリセロリン脂質 ,  ベシクル ,  *脂質二分子膜 ,  *浸透率 ,  ヘモグロビン ,  不安定性 ,  CCDカメラ ,  動的光散乱 ,  時間依存性 ,  遅延特性 ,  分子間相互作用 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  無機酸エステル ,  第四アンモニウム ,  カルボン酸エステル ,  アミノアルコール ,  ポリオール
準シソーラス用語： 差異 ,  脂質二分子層 ,  浸透性 ,  対応性 ,  遅延時間 ,  分子機構

分類 (2件)： 生体膜一般  (EF04010G) ,  赤血球  (EJ03020W)

物質索引 (2件)： CHAPSO ,  ジミリストイルホスファチジルコリン

タイトルに関連する用語 (4件)： モデル ,  赤血球膜 ,  ヘミン ,  相互作用