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J-GLOBAL ID：201002256554301735   整理番号：10A0921184

過密・過疎の第三波としての「都心回帰」-鍵を握るサービスの消費機会-

著者 (1件)： 加藤幸治 (国士舘大)
資料名： 産業立地  (Industrial Location)
巻： 49  号： 5  ページ： 38-42  発行年： 2010年09月01日 
JST資料番号： Y0617A  ISSN： 0387-1703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 過密・過疎の第三波としての「都心回帰」について論じた。都心「回帰」は,転出者の減少によるところが大きい。特に,「子育て世代」層が都区部に滞留しはじめ人口増加を齎した。その要因は,通勤・交通の弁(職住近接)に対する評価,高齢世帯が重視する医療施設や「子育て世代」層が注目する保育・教育施設への近接性である。都心は子持ち共稼ぎ世代の世帯にとっての戦略的拠点である。高齢世帯でもアーバンライフを享受する動きがみられる。都心回帰の本質は,サービスの「質」と近接性とも深く関連し,循環的かつ累積的な因果関係が様々な空間スケールで重層的に進行しつつある。注目すべきは,場としての「都心」に備わった(多様なサービスの供給拠点)機能が集積する事実である。

シソーラス用語： *都心 ,  津波 ,  アンケート ,  都市圏 ,  地価 ,  *医療施設 ,  *教育施設 ,  介護保険
準シソーラス用語： 医療サービス ,  介護サービス ,  核家族 ,  近接性 ,  人口減少 ,  人口増加 ,  保育施設

分類 (2件)： 都市計画一般,都市経済学  (RD01010S) ,  土地利用一般,地域制  (RD02010Z)

引用文献 (7件)：

• 加藤和暢 (2010) ポスト20世紀システムの“地理的現実”-「産業と都市の融合」をめぐって-. 産業立地, 2010年1月号; 30-34.
• 川口太郎 (2009) 住民と生活 (所収菅野・佐野・谷内編『首都圏I (日本の地誌5)』朝倉書店).
• 榊原彰子・松岡恵悟・宮澤仁 (2003) 仙台都心部における分譲マンション居住者の特性と都心居住の志向性. 季刊地理学, 55; 87-106.
• 中澤高志 (2005) 郊外居住の地理的実在. 関東都市学会年報, 7; 2-14.
• 藤波 匠 (2010)『地方都市再生論』日本経済新聞社.

タイトルに関連する用語 (6件)： 過疎 ,  都心回帰 ,  鍵 ,  サービス ,  消費 ,  機会