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J-GLOBAL ID:201002257487528912   整理番号:10A0582528

タバコスズメガのペプチドグリカン認識タンパク-1の細菌認識およびプロフェノールオキシダーゼ系活性化への関与

Involvement of Manduca sexta peptidoglycan recognition protein-1 in the recognition of bacteria and activation of prophenoloxidase system
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巻: 40  号:ページ: 487-495  発行年: 2010年06月 
JST資料番号: D0873A  ISSN: 0965-1748  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ペプチドグリカン認識タンパク(PGRP)のバクテリアの検知と免疫の増強に関する重要性はショウジョウバエや他の昆虫では十分認識されているにもかかわらず,その役割はタバコスズメガManduca sextaのPGRPに関しては確立されていない。本研究では,我々はタバコスズメガのPGRP1をバキュロウイルス昆虫細胞発現系を用いて精製し,そのペプチドグリカンや細菌本体との結合を調べ,幼虫の血リンパにおけるプロフェノールオキシダーゼ活性化系との関連の可能性を探索した。配列比較ではPGRP1はアミダーゼではなくメソジアミノプレリック酸性ペプチドグリカン(DAP-PG)のカルボキシル基と反応する残基を欠いていた。タバコスズメガPGRP1遺伝子は脂肪体で恒常的に少量発現しており,mRNA濃度は大腸菌注入後にかなり高くなった。それと符合するように,幼虫の血清におけるタンパク濃度は免疫的チャレンジの後に時間依存的に増大した。精製された組み換えPGRP1は大腸菌の可溶性DAP-PGと特異的に反応したが緑黄菌の可溶性のLys型PGとはしなかった。さらに,この認識タンパクはミクロコッカスルテウス,巨大菌および枯草菌の不溶化PGと完全に結合したが,細菌細胞との結合はそれらのペプチドグリカンを細胞表面に露出させても低いままであった。PGRP1が微生物的誘導なしで免疫力のない幼虫に添加された後,濃度依存的なプロフェノールオキシダーゼ活性化が見つかった。フェノールオキシダーゼ活性は,通常のように,血清がペプチドグリカンや細菌細胞とインキュベートされたときに増大した。これらの増大は不溶性ミクロコッカスルテウスあるいは巨大菌のPGあるいは可溶性の大腸菌PGとPGRP1が共存するときにより顕著であった。統計解析ではPGRP1とこれらのPG間の相互作用による協同的な効果が示唆された。まとめると,これらの結果はPGRP1はタバコスズメガプロフェノールオキシダーゼ活性化系の一員であり,ある種の細菌のペプチドグリカンを認識し宿主防御反応を開始する。想定外の精製したPGと細菌との差異は,我々の一般的なPGRP1を介する認識とどのようにそれがproPO活性につながるかに関する理解の欠如を反映している。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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細胞構成体の機能 

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