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J-GLOBAL ID：201002257521972193   整理番号：10A0450436

化石内の微量元素取り込みに及ぼす生体組織構造と土壌化学の影響

The effect of tissue structure and soil chemistry on trace element uptake in fossils

著者 (2件)： HINZ Emily A. (Dep. of Geosciences, Boise State Univ., Boise, ID 83725, USA) ,  KOHN Matthew J. (Dep. of Geosciences, Boise State Univ., Boise, ID 83725, USA)
資料名： Geochimica et Cosmochimica Acta  (Geochimica et Cosmochimica Acta)
巻： 74  号： 11  ページ： 3213-3231  発行年： 2010年06月01日 
JST資料番号： C0062A  ISSN： 0016-7037  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アメリカモンタナ州の約25kaのMerrell地方で採取した化石骨と歯の中の普通の2価陽イオン(Sr,Zn,Ba),希土類元素(REE),Y,UおよびThに対する微量元素の様相をレーザアブレーションICP-MSを用いて測定した。微量元素取り込みへの構造的影響を可視化するために歯の多数の横断線を2次元微量元素地図に変形した。化石地区からの種々の土壌の微量元素組成も溶液ICP-MSにより分析した。用いたのは蒸留水,0.1M酢酸および濃HCl-HNO₃中でのマイクロ波浸出を含む連続浸出である。歯では,エナメル質の微量元素取り込みは象牙質より2-4桁遅く,有効な微量元素防壁を作る。象牙質-エナメル質界面と平行した象牙質中の取り込みは横断方向と比べて少なくとも2桁強められ,歯の芯へ向かって微量元素の”プルーム”を作る。骨では,U,BaおよびSrはほぼ均質で,エナメル質より拡散が約5桁速く実質的に親土壌と完全に平衡していることを意味する。対照的に,すべてのREEは内部で大きく欠乏し,対数-正規の段階的一次線分か逆補誤差関数プロットになる;これらのデータには多媒質拡散モデルが必要であり,最遅と最速の拡散率に約2桁の差がある。骨(遅い)と象牙質(速い)のREE拡散率の差は分配係数(K_d’s)の違いを反映する。土壌の酸浸出と全体温浸は異元素中で化石-土壌のK_d’sを比較できるようにするが,自然の溶液は中性化弱塩基性であることが期待される。代わって蒸留水浸出液はREEに対する骨のK_d’sがU-Sr-Baに対するものと根本的に異なることを示し,REEに対する有効拡散率の桁数がより低いことを示唆し,またREEとU-Sr-Baに対する像がそれぞれ急と平坦であることを容易に説明する。REEのK_d’sと拡散率の相違によりCeの異常における内部変化を説明できるかもしれない。酸洗浄液と土壌全体組成は多くの微量元素特にREEのK_d’sを誤解させ,H₂O浸出が好ましい。微量元素分布の様式はエナメル質を含みすべての規模で続成的変質であることを示し,古食事の研究に微量元素を用いることへの挑戦を促す。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *生体組織 ,  *化石 ,  *微量元素 ,  *取込 ,  *土壌化学特性 ,  *動物化石 ,  骨 ,  ストロンチウム ,  亜鉛 ,  バリウム ,  希土類元素 ,  イットリウム ,  ウラン ,  トリウム ,  ICP-MS分析 ,  レーザアブレーション ,  エナメル質 ,  象牙質 ,  プルーム ,  補完 ,  誤差関数 ,  数学モデル ,  拡散係数 ,  分配係数 ,  水 ,  浸出
準シソーラス用語： ポリカチオン ,  レーザアブレーション-ICP-MS分析 ,  化石動物 ,  拡散モデル ,  拡散率 ,  歯化石 ,  補足 ,  二価陽イオン

分類 (3件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A) ,  土壌化学  (FB04040C) ,  古生物学一般  (DE03010V)

タイトルに関連する用語 (5件)： 化石 ,  微量元素 ,  取り込み ,  生体組織 ,  土壌化学