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J-GLOBAL ID：201002257564016385   整理番号：10A1342598

雑音残響環境下におけるMTFに基づくパワーエンベロープ回復処理の検討

A study on MTF-based power envelope restoration in noisy reverberant environments

著者 (4件)： 森田翔太 (北陸先端科学技術大学院大) ,  山崎悠 (北陸先端科学技術大学院大) ,  鵜木祐史 (北陸先端科学技術大学院大) ,  赤木正人 (北陸先端科学技術大学院大)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 110  号： 239(EA2010 58-83)  ページ： 121-126  発行年： 2010年10月14日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,これまでに,雑音残響環境下で観測した音声(雑音残響音声)から,その音声のパワーエンベロープをブラインド回復する方法を提案した。この方法は,変調伝達関数(MTF)の概念に基づくものであり,回復処理のために室内インパルス応答や雑音の測定を必要としない。先の報告では,人工的な雑音残響環境下にて提案法の評価シミュレーションを行うことで,その基本原理を評価した。本報告では,人工的/現実的な雑音残響環境下にて提案法を総合的に評価することで,提案法の有効性ならびに実環境への適用可能性を検討する。ここでは,室内インパルス応答(SMILE2004)と5種類の雑音(NOISEX-92:白色,ピンク,バブル,volvo,f16)を利用し,様々な雑音残響環境下にて提案法を総合的に評価した。その結果,雑音残響環境の評価条件に係わらず,提案法は雑音残響音声のパワーエンベロープを十分に回復できることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 音波干渉 ,  残響 ,  音声 ,  *エンベロープ ,  *光学伝達関数 ,  人工雑音 ,  インパルス応答 ,  環境 ,  *信号再生 ,  SN比 ,  信号処理
準シソーラス用語： MTF【関数】 ,  音響雑音 ,  雑音環境 ,  信号復元

分類 (2件)： 音響信号処理  (BB03050C) ,  パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (15件)：

• BOLL, S. F. Suppression of acoustic noise in speech using spectral subtraction. IEEE Trans. ASSP. 1979, 27, 2, 113-120
• PALIWAL, K. K. A speech enhancement method based on kalman filtering. Proc. ICASSP'87. 1987, 1, 177-180
• NEELY, S. T. Invertibility of a room impulse response. J. Acoust. Soc. Am. 1979, 66, 1, 165-169
• MIYOSHI, M. Inverse filtering of room acoustics. IEEE Trans. ASSP. 1988, 36, 145-152
• KINOSHITA, K. Multi-step linear prediction based speech enhancement in noisy reverberant environment. Interspeech2007. 2007, 854-857

タイトルに関連する用語 (6件)： 雑音 ,  残響環境 ,  MTF ,  パワー ,  エンベロープ ,  回復