文献

J-GLOBAL ID：201002257565323770   整理番号：10A0593948

SUS316Lの平衡相計算結果と等温熱時効による母相組成変化の比較

SUS316L compare between calculation of phase equilibrium and changing composition of matrix by aging

著者 (4件)： 桑野和宏 (北海道工大 大学院工学研究科) ,  小林達也 (北海道工大 工) ,  星雄介 (北海道工大 工) ,  堀内寿晃 (北海道工大 創生工)
資料名： 北海道工業大学研究紀要  (Memoirs of the Hokkaido Institute of Technology)
号： 38  ページ： 53-60  発行年： 2010年03月23日 
JST資料番号： Y0585A  ISSN： 0385-0862  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： SUS316Lの経年劣化,特に応力腐食割れ(SCC)挙動を推察するために,熱力学平衡計算により供用時の平衡相を予測した。またSUS316L溶接材を350~400°Cで1万時間まで等温熱時効し,組織観察と成分分析を行い,計算結果と比較した。Thermo-Calcを用いた相平衡の計算では,格子ミスフィットを考慮した。計算から得られたSUS316Lの300°C近傍の平衡相は,フェライト,オーステナイト,G相,M₂₃C₆等であり,母相と格子ミスフィットの大きい平衡相を除外すると,Mo固溶体が平衡相として出現した。等温熱時効後の母相中のCr濃度の減少から,Crが固溶体として粒界へ偏析またはM₂₃C₆として析出する可能性を示唆した。

シソーラス用語： オーステナイト系ステンレス鋼 ,  *相平衡 ,  時効 ,  加熱温度 ,  化学組成 ,  *応力腐食割れ ,  熱力学 ,  状態図 ,  不整合 ,  マトリックス【母体】 ,  フェライト組織 ,  オーステナイト ,  中間相 ,  析出物 ,  粒界偏析 ,  固溶体 ,  炭化物
準シソーラス用語： G相 ,  *SUS316L ,  Thermo-Calc

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  金属系の相平衡・状態図  (CB03012T)

タイトルに関連する用語 (6件)： SUS316L ,  平衡相 ,  計算結果 ,  熱時効 ,  母 ,  相組成