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J-GLOBAL ID:201002257940973760   整理番号:10A0400868

APCDD1は新規Wnt阻害因子であり,遺伝的先天性貧毛症で変異がみられる

APCDD1 is a novel Wnt inhibitor mutated in hereditary hypotrichosis simplex
著者 (12件):
資料名:
巻: 464  号: 7291  ページ: 1043-1047  発行年: 2010年04月15日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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遺伝性の先天性貧毛症は,毛嚢の縮小に特徴付けられる,まれな常染色体優性の体毛欠失形質である。我々は遺伝的連鎖解析により,この病気にかかわる新規遺伝子座を染色体18p11.22にマップし,3家族でadenomatosis polyposis down-regulated1(APCDD1)遺伝子内にLeu9Arg突然変異を見いだした。APCDD1は,ヒト毛嚢で高レベルで発現している膜結合型糖タンパク質であり,Wntシグナル伝達の主要な構成因子であるWNT3AとLRP5の2つとin vitroで相互作用する。機能解析の結果,APCDD1は細胞自律的にWntシグナル伝達経路を阻害し,β-カテニンの上流で機能することがわかった。さらに,APCDD1はWntレポーターと標的遺伝子の活性化を抑制し,発生中のニワトリ神経系での前駆体からのニューロン形成と,アフリカツメガエル(Xenopus laevis)胚での体軸形成の両方で,Wntシグナル伝達の生物学的作用を阻害する。Leu9Arg変異は,APCDD1のシグナルペプチド内に位置しており,APCDD1の小胞体から細胞膜への翻訳後プロセシングを妨げる。APCDD1(L9R)は,おそらく優性ネガティブな働き方をして,野生型タンパク質の安定性と膜局在を阻害すると考えられる。これらの知見は,ヒトの発毛に重要な役割をもつWntシグナル伝達経路の新規阻害因子を明らかにしている。APCDD1は多様な種類の細胞で発現していることから,今回の結果は,Wntシグナル伝達によって制御される種々の生物過程をAPCDD1が調節している可能性を示している。Copyright Nature Publishing Group 2010
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分類 (2件):
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遺伝的変異  ,  外皮一般 
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