抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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三つのY字型の微小流路において,対流による動電学的な不安定(EKI)波が流体混合を制御/強化するために有効であるかどうかを査定する実験的研究を行った。微小流路は,従来の真っ直ぐな流路,微小空洞を含む流路,微小段を含む流路である。微小流路内での定性的な流動可視化と定量的なスカラーの密度場の測定を行うために,落射蛍光画像技術が使われた。印加された静的および交流の電界の対流によるEKI波の発達に対する効果,および,結果として起こる流体混合過程の効率は,スカラー密度の分布,EKI波の放出周波数,流体混合効率,混合強化因子の観点から定量化された。調査したすべての微小流路に渡って,印加される静的電界の強度が増すに従って,流体混合効率は単調に増加することが分かったが,調査した三つの微小流路の中でも,微小空洞を含む流路が最も良い全般的な混合強化性能を持つことが分かった。微小流路における流体混合過程は,静的な印加電界に交流の電界摂動を加えることによって,交流電界の摂動の周波数や強度に関わりなく,さらに強化されることが分かった。流体混合過程は,交流電界摂動の周波数がEKI波の「自然周波数」(すなわち,静的電界のみが印加された時のEKI波の放出周波数)に近いときに最も増強される。