抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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集団行動の特徴を解析するための指標として導入された優勢領域は,サッカーなどのチームスポーツにおける「勢力範囲」や「チームワークの良さ」などの解析に有効であることが示されている。また,優勢領域はパスの成否判定などにも有用であり,対象の行動計画の指標としての活用が期待されている。そのためには,優勢領域の実時間計算が要求されるが,既存の手法ではこの要求を満たすことは困難であった。そこで本論文では,優勢領域の実時間計算手法について述べる。本手法は優勢領域の近似計算を行うものであるが,基本的な考え方は,現時刻からt秒後における対象の到達多角領域を作成し,それをインクリメンタルに合成することである。実験の結果,既存手法と比較して,計算時間が約1000分の1,近似精度が90%強で優勢領域を計算できることが示された。なお,本手法は並列計算を用いることで,更に計算時間を短縮することが可能である。(著者抄録)