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J-GLOBAL ID：201002258142294451   整理番号：10A1323078

地中熱利用適地の選定方法 その2 地下水流動・熱輸送解析を用いた熱交換量マップの作成

Adoption of Suitability Area for Ground-coupled Heat Pump System 2nd paper Development of Heat Exchange Rate Maps Using Groundwater Flow/Heat Transport Modeling

著者 (5件)： 吉岡真弓 (産業技術総合研 地質調査総合セ) ,  内田洋平 (産業技術総合研 地質調査総合セ) ,  與田佑季 (九大 大学院工学研究院) ,  藤井光 (九大 大学院工学研究院) ,  宮本重信 (福井県雪対策・建設技研)
資料名： 日本地熱学会誌  (Journal of the Geothermal Research Society of Japan)
巻： 32  号： 4  ページ： 241-251  発行年： 2010年10月25日 
JST資料番号： F0489B  ISSN： 0388-6735  CODEN： NCGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福井平野を対象に,地中熱交換量マップを作成した。その結果は以下のようにまとめられる。(1)地中熱交換量マップを作成するため,単一熱交換井モデルを作成し,地下水流速,地下温度分布を初期条件,境界条件として与え,地域的な水文環境を考慮した地中熱交換量を試算した。(2)福井市周辺で熱交換量を計算した結果,融雪利用時で最大1.3倍,冷暖房利用時で1.3~1.4倍の差が生じた。(3)地下水面以深の砂礫層の割合は熱交換量マップと調和的であった。(4)内田ほか(2010)による地中熱利用適地マップと,本研究で作成した熱交換量を比較した結果,両者は同様の分布傾向であった。今回のような広域の地下水流動場や温度場も含めて地中熱利用の可能性を検討することは,地中熱利用の適地選定だけでなく,環境負荷が少なく持続可能な熱資源の利活用にも役立つ。

シソーラス用語： 熱交換 ,  地下水流動 ,  輸送現象 ,  *地図 ,  平野 ,  環境 ,  地下水面 ,  福井県 ,  *ヒートポンプ ,  地中熱利用
準シソーラス用語： マップ ,  水文環境 ,  地質情報 ,  熱輸送

分類 (1件)： 地熱エネルギー  (LB03040B)

引用文献 (10件)：

• DIERSCH, H. J. G. FEFLOW Reference Manual. 2005
• FUJII, H. Development of suitability maps for ground-coupled heat pump systems using groundwater and transports. Geothermics. 2007, 36, 459-472
• FUJII, H. Optimizing the design of large-scale ground-coupled heat pump systems using groundwater and heat transport modeling. Geothermics. 2005, 34, 347-364
• 濱田靖弘. 国土数値情報を用いた地下帯水層蓄熱システムの導入可能性に関する研究. 太陽エネルギー. 2004, 30, 57-63
• LUND, J. Geothermal (ground-source) heat pumps a world overview. GHC Bulletin. 2004, 25, 1-10

タイトルに関連する用語 (7件)： 地中熱利用 ,  選定 ,  地下水流動 ,  熱輸送 ,  解析 ,  熱交換 ,  マップ