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J-GLOBAL ID：201002258187404134   整理番号：10A1024554

東京都でのヌマガエルの生息の確認

著者 (4件)： 福山欣司 (慶応大) ,  後藤康人 ,  植田健仁 (北方生物研) ,  戸金大 (明治大 大学院農学研究科)
資料名： 爬虫両棲類学会報  (は虫両棲類学会報)
巻： 2010  号： 2  ページ： 132-134  発行年： 2010年09月30日 
JST資料番号： L4080A  ISSN： 1345-5826  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本来静岡県以西に自然分布するヌマガエル(Fejervarya limnocharis)について,東京都足立区,江戸川区の2か所で生息を確認した。足立区都市農業公園内水田内及び畦でヌマガエルの成体と上陸幼体を,江戸川区小岩菖蒲園水生植物池では複数の幼体を確認した。発見された場所がともに河川沿いであることから,関東平野北部のヌマガエルが河川沿いに南下してきたと推定された。ヌマガエルの東京都への侵入は最近で,分布は広がっていない可能性が高い。減少傾向にあるトウキョウダルマガエルと本ヌマガエルはニッチの重なりが大きいため,生息場所,餌を巡る生存競争がおきる可能性もあり,今後の調査が必要であることを指摘した。

シソーラス用語： *アカガエル科 ,  生息分布 ,  生息場所 ,  東京都 ,  生存競争 ,  成体 ,  幼生
準シソーラス用語： トウキョウダルマガエル ,  *ヌマガエル ,  江戸川区 ,  足立区 ,  *Fejervarya limnocharis

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (7件)：

• 長谷川雅美・小賀野大一. 1998, 房総半島で発見されたヌマガエル・その分布範囲と生息状況, 爬虫両棲類学雑誌 17: 193-194.(講演要旨)
• 林 光武・赤羽記年・石塚利一・木村有紀. 2000. 栃木県におけるヌマガエルRana limnocharisの分布確認記録. 栃木県立博物館研究紀要--自然--17: 109-112.
• 菊池久雄・松本充夫, 2005. 埼玉県におけるヌマガエルRana limnocharisの分布確認, 埼玉県立自然史博物館研究報告22: 25-28.
• 前田憲男・松井正文. 1999. ヌマガエル. p.88-91. 日本カエル図鑑 (改訂版). 文一総合出版, 東京.
• 森口 一・林 光武・木村有紀・富岡克寛・小林敏男. 2004, 群馬県堺町と新田町におけるヌマガエルの分布確認, 爬虫両棲類学会報 2004(2): 119-120.

タイトルに関連する用語 (3件)： 東京 ,  ヌマガエル ,  生息