抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2009年に羽田空港で実施した「Digital Public Art in Haneda Airport 空気の港-テクノロジー×空気で感じる新しい世界」展では,バーチャルリアリティ技術によるインタラクティブな作品の展示を行った。本論文では,視覚,聴覚,触覚を楽しませて心の奥底に沈んだ感情や記憶の扉をノックする「空気の港」に空港を変容させることを目的とした本展示でのコラボレーション事例を示した。まず,本展示メンバーと羽田空港とのコラボレーションを取り上げ,1)展覧会を企画して承認されるまで,2)作品の設営,3)展示に対する考え方・捉え方のスキームにおいて生じたハードルについて述べた。1)ではコミュニケーションに注力し,2)では電源,設営時間,不審物で無い旨の掲示に配慮が必要であった。また,3)では本展示メンバーが「展示」と認識しているのに対し,羽田空港側では「工事」のカテゴリとして進行しているために危険予測ミーティングなどが求められた。次に,本展示メンバー内におけるバーチャルリアリティ研究者とアーティストとのコラボレーションについて述べ,意見交換の重要性や言葉の伝え方の問題などについて論じた。