抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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量子力学を古典的な実在論に基づく実在の描像によって再解釈するために,量子確率が再現される測定過程がどのようなものであるか,量子力学的状態の位相を測定過程の安定性と関連づけることが可能かを検討した。実現可能な測定過程という概念を定式化し,量子的な重ね合わせについての解釈を可能とするための条件を考慮して,測定過程に対して5つの要請を課した。この要請の中で安定な測定過程と不安定な測定過程を定義した。量子力学状態の位相を測定過程の安定性に関連づけて議論し,量子力学の重ね合わせの原理を象徴する干渉項が,安定した測定過程から不安定な測定過程への切り替わりを表していると解釈した。