抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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欧州連合(EU)の温室効果ガスの排出権取引制度(ETS)が2013年以降,新しい段階に入ることを紹介した。ETSは2005~2007年が実証期,2008~2012年が第2期で,2013~2020年が第3期に入る。EUのETSはキャップアンドトレード(CAT)方式であり,EU全体の温室効果ガス排出量の約43%が対象になり,世界最大規模のCATである。行政機関がキャップ(排出量上限)を定め,配分し,企業が排出権を取引する。2013年以降の第3期においてはキャップ値も低減され,排出量の配分も国というよりも,EUが協調を取って行う。これらの変化の方向性について解説し,企業の置かれる環境が厳しくなることを説明した。しかし低炭素化への企業のすばやい行動によって競争上のメリットも生じる可能性があることを指摘した。