抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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3種(素材;綿,テンセル,およびポリエステル)の衣服素材を用い着用実験を行った。5名の若年女性被験者を対象に,下肢部を加温(43°C)し,皮膚温,発汗量,深部体温,衣服内温・湿度および主観的温熱感覚および湿潤感を測定した。本報においては,発汗量と深部体温の関係について報告する。時間経過に伴う舌下温の上昇は,下肢温熱負荷開始時から,いずれの衣服着用も上昇した。温熱負荷終了後の回復期にいずれの衣服着用も低下がみられた。温熱負荷による舌下温の上昇度は,綿・ポリエステルが高く,回復期における下降度は,綿・テンセルが低かった。いずれの素材においても舌下温の上昇とともに発汗量は増加している。その近似の線形の傾きは,ポリエステルが大きく,次に綿,テンセルであった。ポリエステルの発汗量が高かったことがわかる。また回復期では,綿の傾きが大きく,次に,ポリエステル,テンセルであった。テンセルは他の素材と比較すると回復期は舌下温の低下に伴う発汗量の減少が緩やかであった。温熱感覚は,温熱負荷の時間経過とともに上昇し,ポリエステル素材が他よりも暑さの強まりが高い傾向にあった。(著者抄録)