抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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製造現場では,生産性向上やタクトタイム短縮といった要求が日々高まっている。こうした声にこたえるため,2007年に高速シーケンサ“QnUモデル”を市場に投入した。その後,生産システムの多様化に対応するため,ラインアップの拡充を図った。本稿では,製品の特長とフルラインアップ化のための技術について述べる。(1)製品の特長。超大容量モデルに,1,000Kステップのプログラムメモリや,最大925Kワードまで使用可能なデバイスメモリを搭載し,従来は不可能であった大規模制御を可能とした。また,プログラムの共通化を可能とし,メンテナンス性の向上を実現した。Ethernet内蔵モデルは,追加ユニットなしでEthernet通信を実現可能とした。また,IP(Internet Protocol)アドレスの設定なしで接続を実現する,簡単接続機能を搭載した。小容量モデルは,従来品と比較して演算処理速度を大幅に向上した。また,USB(Universal Serial Bus)ポートを標準搭載し,利便性の向上を図った。(2)フルラインアップ化のための技術。超大容量モデルでは,増大したプログラムメモリに対しプリフェッチ・キュー方式を採用し,プログラムメモリの大容量化と命令の高速実行の両立を可能とした。Ethernet内蔵モデルでは,簡単接続機能や同じハブに接続されたシーケンサCPU(Central Processing Unit)の自動検索機能を実現するための技術を搭載した。小容量モデルでは,通信技術を活用し,標準搭載したポートと外部機器との接続性を強化した。(著者抄録)