抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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温度範囲21~25°C,相対湿度範囲16~60%の条件で,軽く増量された空気フィルタ試料(100μg)の重量分析を行い,浮力補正の有効性を実験により確認した。軽く増量された空気フィルタ試料として,マイクロオリフィス型均一沈着インパクタを使用して,室内の塵を空気フィルタ上に載せた試料を使用した。また重量分析装置として,温度と湿度を精密に設定可能なチャンバーの中に設置された微量天秤を使用した。実験では質量が異なる20種類の試料を対象として,相対湿度が一定の条件で,周囲温度が4種類に変化させた条件で試料の質量測定,周囲温度が一定の条件で,相対湿度が5種類に変化させた条件で試料の質量測定を行った。1つの試料に対して温度(あるいは湿度)を4種類(5種類)に変化させて測定したデータの相対標準偏差,これらの値を空気の浮力で補正した計算値の相対標準偏を20種類の試料に対して求めた。その結果,空気の浮力を補正した場合には,無補正の場合と比較して質量の相対標準偏差が小さくなり,測定精度が向上した。以上より,100μg以下の質量を測定するとき,浮力の補正は有効な手段であると結論される。