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J-GLOBAL ID：201002259272798334   整理番号：10A0175739

光化学周波数逓倍を目的とした三重項-三重項消滅の効率の限界

On the efficiency limit of triplet-triplet annihilation for photochemical upconversion

著者 (7件)： CHENG Yuen Yap (Univ. Sydney, NSW, AUS) ,  KHOURY Tony (Univ. Sydney, NSW, AUS) ,  CLADY Raphaeel G. C. R. (Univ. Sydney, NSW, AUS) ,  TAYEBJEE Murad J. Y. (Univ. Sydney, NSW, AUS) ,  EKINS-DAUKES N. J. (Imperial Coll., London, GBR) ,  CROSSLEY Maxwell J. (Univ. Sydney, NSW, AUS) ,  SCHMIDT Timothy W. (Univ. Sydney, NSW, AUS)
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 12  号： 1  ページ： 66-71  発行年： 2010年01月07日 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 光子エネルギーの周波数逓倍(UC)の実現について,特に三重項-三重項消滅(TTA)に基づく低強度インコヒーレント(連続)光のUCに着目し(「光化学UC」),増感剤と発光体の混合溶液の蛍光分光測定などにより検討した。増感剤のポルフィリン類(テトラキス(キノキザリノ)ポルフィリンのPd(II)錯体)のパルスレーザ光励起(低エネルギー光子,670nm)では,その励起三重項状態から発光体のルブレンへの三重項エネルギー移動とそれに続く三重項状態の発光体間の会合錯体生成(一重項,三重項,五重項状態が共存)によるTTA及び励起一重項状態への内部転換,後者からのUC蛍光放出がみられ,発光体の直接蛍光放出(励起光:525,蛍光:560nm)との比較によれば,遅延UC蛍光のTTA効率は最大33%に達する。この光物理・化学過程によるUCの機構的な様相を明らかにし,光子のUC効率は蛍光の濃度消光などのために16%になるものと推測した。

シソーラス用語： *光化学 ,  *周波数逓倍 ,  *三重項-三重項消滅 ,  増感剤 ,  発光中心 ,  大環状化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  金属ポルフィリン ,  パラジウム錯体 ,  分子集合体
準シソーラス用語： ポルフィリン類 ,  金属ポルフィリン類 ,  分子会合体

分類 (2件)： 分子構造と性質の実験的研究  (CB01020I) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

物質索引 (2件)： 5,10,15,20-テトラキス(キノキサリン-2-イル)-21H,23H-ポルフィリン ,  ルブレン

タイトルに関連する用語 (4件)： 光化学 ,  周波数逓倍 ,  三重項-三重項消滅 ,  限界