抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標準的なポリサーマル法を使用して最大過冷却ΔT<sub>max</sub>により決定した不純物を含むリン酸水溶液の準安定領域に関する文献上の実験データを,溶質-溶媒系の飽和温度T<sub>0</sub>の上昇によるΔT<sub>max</sub>/T<sub>0</sub>の増加及び準安定領域に対する不純物の影響を理解するために分析した。分析のために次の関係を使用した:ln(ΔT<sub>max</sub>/T<sub>0</sub>)=Φ+βlnR(K.Sangwal,Cryst.Res.Technol.44,231~247(2009))及び(T<sub>0</sub>/ΔT<sub>max</sub>)<sup>2</sup>=F(1-ZlnR)(K.Sangwal,Cryst.Growth Des.9,942~950(2009);J.Cryst.Growth 311,4050~4061(2009)),ここでΦ,β,F及びZは定数である。実験データの分析の結果,次のことが明らかになった。1)パラメータΦ及びFは飽和温度T<sub>0</sub>及び不純物の濃度c<sub>i</sub>に強く依存するが,定数β及びZはT<sub>0</sub>とは独立であり且つc<sub>i</sub>には依存する,2)Φ及びFのT<sub>0</sub>に対する依存性は活性化エネルギーE<sub>sat</sub>のArrhenius型方程式にしたがう,3)不純物イオンを含むリン酸のイオン/分子の拡散に対する活性化エネルギーE<sub>sat</sub>はこれらの不純物に対する吸着微分熱Q<sub>diff</sub>に等しい,4)不純物の効果はそれらの吸着微分熱Q<sub>diff</sub>の値と直接結びついている;不純物に対するQ<sub>diff</sub>の値が小さいほど核形成を促進する効果は低い,5)活性化エネルギーE<sub>sat</sub>はその融解熱ΔH<sub>s</sub>とは無関係である,6)リン酸に対するT<sub>0</sub>の上昇によるΔT<sub>max</sub>/T<sub>0</sub>の増加は溶液中の溶質分子の拡散に対する活性化エネルギーE<sub>sat</sub>とE<sub>sat</sub><0のように関連している。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.