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J-GLOBAL ID:201002259590853239   整理番号:10A0082490

好熱性藍藻類由来のYcf12(Psb30)及びPsbZ欠失変異体に関する構造/機能的研究

Structural and functional studies on Ycf12 (Psb30) and PsbZ-deletion mutants from a thermophilic cyanobacterium
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資料名:
巻: 1797  号:ページ: 278-284  発行年: 2010年02月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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Ycf12(Psb30)及びPsbZは,各々1つ及び2つの膜貫通ヘリックスを持つ光化学系II(PSII)の2つの低分子量サブユニットである。構造的見地からこれらの両サブユニットの機能を研究するために,Thermosynechococcus elongatus由来のYcf12またはPsbZのいずれかを欠いた欠失変異体を構築,精製及び結晶化し,両変異体のPSII二量体の構造を解析した。その結果,Ycf12はPsbK,PsbZ及びPsbJに近接してPSIIの周辺部に配置し,既報の非特定ヘリックスX1に対応し,2.9Å解像度での最近の構造と一致した[A.Guskov,J.Kern,A.Gabdulkhakov,M.Broser,A.Zouni,W.Saenger,Cyanobacterial photosystem II at 2.9Å resolution:role of quinones,lipid,channels and chloride,Nat.struct.Mol.Biol.16(2009)334-342]。一方,PsbZ欠失PSIIの結晶体は野生型PSIIのそれと顕著に異なる単位細胞定数を示し,結晶体のPSII二量体間の相互作用におけるPsbZの役割を示した。これは藍藻類PSII結晶体におけるPSII二量体の異なる配列の最初に事例である。両変異体のPSII二量体は野生型のそれよりも低い酸素発生活性を保持した。これと一致して,両変異体のチラコイド膜におけるPSIIの相対量は野生型のそれよりも低レベルであった。これらの結果から,両サブユニットの欠失はPSII活性に影響し,それによりPSIIを不安定化してin vivoのPSII量の減少を誘導した。PsbzはYcf12欠失変異体から精製したPSIIに存在し,Ycf12は粗PSIIにおいて存在したが,PsbZ欠失変異体由来の最終精製PSIIに存在せず,Ycf12のPSIIへの結合のためのPsbZの選択的安定化役割を示した。これらの結果を現在利用可能なPSII結晶構造について論じた。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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光合成  ,  微生物の生化学 
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