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J-GLOBAL ID：201002259684396117   整理番号：10A0375278

低周波数哺乳動物聴力の増幅のためのラチェット機構

A ratchet mechanism for amplification in low-frequency mammalian hearing

著者 (2件)： REICHENBACH Tobias (Rockefeller Univ., NY) ,  HUDSPETH A.J. (Rockefeller Univ., NY)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 11  ページ： 4973-4978  発行年： 2010年03月16日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 哺乳動物の蝸牛で,聴力増幅はコルチ器官にある機械受容性外毛細胞(OHC)により起こる。OHCの毛束は機械受容力を生じるが,OHCはまた電気運動性を持つ。今回,毛束運動性と電気運動性はラチェットのように働く効率的な増幅機構を行い得ることを示した。基底膜に働く音誘発力は毛束に伝達されたが,電気運動性は基底膜からの活性な毛束力を切り離した。この一方向性の結合は,基底膜の共鳴頻度以下に張力範囲を広げ,蝸牛頂部からの様々な説明出来ない実験結果を説明する低頻度聴力の概念を提供した。これには,先端調整曲線の形と相性状,非直線性の欠如及び蝸牛に沿った聴神経線維の閾値調整曲線を含んだ。ラチェット機構は,機械的増幅の一般的デザイン原理を構成すると結論した。マイクロフォンのようなシグナル検出技術は電気的増幅に依存するが,機械的増幅はシグナル-ノイズ比を改善し,弱いシグナルの感受性と検出に関ることを示した。

シソーラス用語： 哺乳類 ,  *聴力 ,  *蝸牛 ,  音波増幅 ,  *機械受容器 ,  内耳神経 ,  SN比 ,  閾値 ,  聴覚 ,  脊椎動物
準シソーラス用語： 基底膜【蝸牛】

分類 (2件)： 聴覚  (EJ13030M) ,  聴覚・音声モデル  (EL02070Y)

タイトルに関連する用語 (6件)： 低周波数 ,  哺乳 ,  動物 ,  聴力 ,  増幅 ,  ラチェット機構