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J-GLOBAL ID：201002259786884302   整理番号：10A1063546

電子線ホログラフィーで究める物質科学 スピン流に誘起される磁化ダイナミクス

著者 (9件)： 戸川欣彦 (大阪府大 ナノ科学・材料研究セ) ,  戸川欣彦 (理研 基幹研) ,  木村崇 (九大) ,  原田研 (日立) ,  明石哲也 (日立ハイテクノロジーズ) ,  外村彰 (理研 基幹研) ,  外村彰 (日立) ,  大谷義近 (理研 基幹研) ,  大谷義近 (東大 物性研)
資料名： 顕微鏡  (Microscopy)
巻： 45  号： 3  ページ： 156-160  発行年： 2010年09月30日 
JST資料番号： Y0541A  ISSN： 1349-0958  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,スピン流が引き起こす多様な物理現象が明らかにされつつある。その中での重要な研究課題の一つとして,スピン流のもとで生じる磁化ダイナミクスが挙げられる。本論文では,スピン流と磁化の相互作用を説明するとともに,スピン流誘起磁化ダイナミクスの特性を解析する電子線ホログラフィーやローレンツ法と電気計測を併用した透過型電子顕微鏡(TEM)その場観察法が有効であることを示した。その一例として,微視的知見に基づき開発されたスピン流を用いた磁化状態の制御技術を紹介した。電子流を伴わない純スピン流を利用する磁化の制御/操作が可能になり,スピントロニクス素子の革新的な進展に期待がかかる。

シソーラス用語： スピントロニクス ,  *ホログラフィー ,  *電子ビーム ,  磁化 ,  動力学 ,  *スピン波 ,  透過型電子顕微鏡 ,  その場観察 ,  Lorentz力 ,  磁壁 ,  磁気記録
準シソーラス用語： 磁壁運動 ,  *電子線ホログラフィー

分類 (2件)： 磁性体測定技術・装置  (BM06030I) ,  ホログラフィーの応用  (BD03074U)

引用文献 (22件)：

• 1)猪俣浩一郎(監修):スピンエレクトロニクスの基礎と最前線Spinelectronics-Basic and Forefront-,シーエムシー出版(2004)
• 2)Maekawa, S. (Ed.): Concepts in Spin Electronics, Oxford University Press (2006)
• 3)Parkin, S.S.P., Hayashi, M. and Thomas, L.: Science, 320, 190 (2008)
• 4)Parkin, S.S.P.: US patent 309, 6, 834, 005 (2004)
• 5)Berger, L.: J. Appl. Phys., 55, 1954 (1984)

タイトルに関連する用語 (5件)： 電子線ホログラフィー ,  物質科学 ,  スピン流 ,  誘起 ,  磁化ダイナミクス