文献

J-GLOBAL ID：201002259928336049   整理番号：10A1541784

GS3タンパク質の差異的なドメイン機能がイネ穀粒サイズの自然的差異にリンクしている

Linking differential domain functions of the GS3 protein to natural variation of grain size in rice

著者 (8件)： MAO Hailiang (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  SUN Shengyuan (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  YAO Jialing (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  WANG Chongrong (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  YU Sibin (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  XU Caiguo (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  LI Xianghua (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN) ,  ZHANG Qifa (Huazhong Agricultural Univ., Wuhan, CHN)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 45  ページ： 19579-19584  発行年： 2010年11月09日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 穀物の収穫は穀物粒サイズにより決まってくる。本報告では穀物粒サイズ決定に関わる主要量的形質遺伝子座であるGS3領域の遺伝的,分子的性質を検討した。野生型GS3タンパク質分子の構造は,N末端の植物特異的器官サイズ制御(OSR)ドメイン,膜貫通ドメイン,腫瘍壊死因子受容体/神経成長因子受容体(TNFR/NGFR)ファミリーシステインリッチドメイン,C末端von Willebrand因子C型(VWFC)の4つのドメインからなる。各ドメインは差異的に機能しており,OSRドメインは粒子サイズに対する負の制御因子として必要十分であり,その機能欠損では長軸の粒子ができることが分かった。一方,C末端側のTNF/NGFRファミリーおよびVWFCドメインはOSRの機能に対して抑制的に働き,これらC末端ドメインを機能欠損させると,ごく短軸の粒子ができることが分かった。以上より,GS3の各ドメインが差異的に機能することにより,天然のイネ穀粒サイズの多様性が生み出されていることが示唆された。

シソーラス用語： 量的形質遺伝子座 ,  *イネ ,  アミノ酸配列 ,  *植物タンパク質 ,  表現型 ,  形質発現 ,  米 ,  遺伝的調節
準シソーラス用語： *GS3蛋白質 ,  ドメイン

分類 (2件)： 発生,成長,分化  (EH02030U) ,  稲作  (FC03020C)

タイトルに関連する用語 (7件)： タンパク質 ,  差異 ,  ドメイン ,  イネ ,  穀粒 ,  サイズ ,  リンク