抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インド西部のダストの多い地域における高高度サイト(Mt. Abu,24.6°N,72.7°E,1680m asl)からのPM
2.5(微細)及びPM
10-2.5(粗大)エアロゾル中の水溶性のイオン成分(Na
+,NH
4+,K
+,Mg
2+,Ca
2+,Cl
-,NO
3-,SO
42-及びHCO
3-)の1年間の総合的なデータセットを示す。微細モード中の水溶性のイオン成分(WSIC)は1.0から19.5μg/m
3の範囲にあり,冬,夏,及びモンスーンでそれぞれエアロゾル質量の50,39,及び31%を占め,SO
42-,NH
4+及びHCO
3-が支配的である。さらに,夏の高ダスト条件に比較して,冬にはnss-SO
42-,NH
4+及びそれらの共変動が2倍になり,これはインド北部からの人為起源の燃焼生成物(バイオマス燃焼と化石燃料排ガス)及びそれらの長距離輸送が支配的であることを示唆する。粗大モードでは,WSICは0.1から24.8μg/m
3の範囲であり,そのエアロゾル質量への寄与は恒常的に小さく(年間平均=21%),Ca
2+とHCO
3-が優占し,このことは炭酸塩に富む鉱物ダストの寄与を示している。nss-SO
42-/NO
3-比は冬に極端な変動を示し,PM
10-2.5では2.7~101,PM
10-2.5では0.001~2.7である。全季節を通して硝酸塩の割合が比較的大きいことは鉱物ダストとの関連を示すものである。時間的な変動はさらにSW-モンスーン(7月~9月)における効果的なウォシュアウトによる顕著に小さいエアロゾル質量とWSICによって明らかである。化学種のデータセットはまた酸性成分(NO
3-及びSO
42-)のPM
10-2.5中のNH
4+,及びM
10-2.5中の鉱物ダストによるほぼ定量的な中性化を記録しており,ダストの多い半乾燥地域における大気中における卓越する化学種の変換過程を表している。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.