抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽エネルギーの利用に当って日射量や日射特性を知ることが重要である。特に大気の影響を知るために,大気透過率や混濁係数のような光消散因子の評価が必要である。これら因子の直接評価のために直達日射の観測が望まれるが,この観測を行っている日本の公的観測地点は全天日射に比べ少ない。そこで本論文では,全天日射から光消散因子を評価する方法について検討した。まず全天日射量予測式および観測された全天日射量を直達,散乱成分に分離する各種式を対象に,日本全国10観測地点の全天および直達日射観測データと対比して有効性を検証した。さらに1時間全天日射量からこれらの式を基に大気透過率を求めた。一方,これらの地点で得られている晴天日の直達日射量から大気透過率を求めた。これら両者の大気透過率を比較し,逆に日射量の推定や大気透過率の評価に最も有効と考えられる式を同定した。これらの検討をさらに拡張して諸検討を行い,全天日射から得た光消散因子の有効性を確認した。