抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化防止のために,ECでは従来の冷媒R-134の使用禁止に対応して,新規冷媒HFO1234Yfが開発された。しかし自動車がもたらす地球温暖化の最大のインパクトは,大気中に放出される冷媒からではなく,高温排気ガスと,エアコン駆動のために未燃燃料が増えることにある。カーエアコン向けのデンソーのECS(エゼクタサイクルシステム)は,冷凍サイクルの蒸発器における冷媒駆動の損失を減少させることを目指し,2段階の蒸発器を1ユニットに収納した構成で,1段目の出口に通常より高い吐出圧のエジェクタポンプを有し,2段目に入る冷媒流量を増加する。これにより,圧縮機の負荷動力を軽減する。本稿は,このECSの概念を解説し,また,その他のカーエアコンの革新技術として,熱電素子を用いた圧縮機なしの冷凍サイクルや,メタノールと炭素吸着材を用いた吸着冷凍機の研究も進行中であることを紹介する。