抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らは,国や言語・文化などの違いによらず理解しやすいピクトグラムのデザインに利用することを目的として,手話の視覚言語としての共通性について調べてきた。これまでの研究により,CLが重要な役割を担っているということが示唆された。本報告では,CLによって表現されることが予想されるような内容の映像(たとえば,自動車の衝突など)を題材として,ろう者の表現手法を分析した。これらのシーンを含んだビデオを,日常的に手話を使用する被験者に見せ,その内容を対話相手に言葉を使用せずに伝えさせる,という課題を設定した。対話相手は,ろう者および手話がわからない聴者とした。このときの被験者の映像データを分析し,CLとジェスチャの表出のされ方が対話相手の違いによってどのように異なるかを比較した。その結果,聴者にわかりやすい表現をするために,CLのみではなく,ロールシフト,比較表現などが使用されていることが分かった。これらの結果から,ピクトグラムのデザインにおいても,これらの表現手般を有効に利用することによって,ユニバーサルなデザインができることが予想される。(著者抄録)