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J-GLOBAL ID:201002260268487543   整理番号:10A0533041

経済的立地限界の茶栽培-被覆肥料の利用による化学肥料の低減が一番茶の生育と品質に及ぼす影響-

Green Tea Cultivation at the Northern Limit of Economical Cultivation-Effects of the Reduction of Chemical Fertilizer on the Plant Growth and the Quality of the First Crop Tea
著者 (4件):
資料名:
巻: 79  号:ページ: 120-129 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究の対象地域である茨城県奥久慈地方の大子町における茶栽培では,慣行施肥区での深度100cmでの土壌溶液の窒素濃度が130 mg L-1で推移すること,この地域と降水量・気温が類似する宇都宮大学附属農場で行われた幼茶樹のポット試験による慣行施肥区の化学肥料窒素の利用率は約28%で低かったこと,等の研究結果をもとに化学肥料の低減が必要と判断された.そこで本研究においても宇都宮大学附属農場内の幼茶樹のポット試験により,茶園における化学肥料の低減を目的に,堆肥および被覆尿素肥料の利用が一番茶にどのような影響を及ぼすかを調べた.堆肥施用量を変えて化学肥料窒素を施肥基準量に対して25%削減しても,全遊離アミノ酸含有量を有意に低下させることはなかった.このことから,適切な堆肥の施用によって,一番茶への負の影響を緩和できると推測した.3水準(標準施肥,25%減肥,50%減肥)の被覆肥料による低減試験においては,施肥基準区の全遊離アミノ酸含有量が最も多かったが,すべての施肥方式のなかで,25%減肥区と標準施肥区の生育量と全遊離アミノ酸含有量に有意差は認められなかった.また,秋肥に被覆肥料を用いることによって一番茶の全遊離アミノ酸含有量を増加させ,タンニン含有率を減少させる傾向が確認できた.したがって,化学肥料による環境負荷を低減するには被覆肥料による25%削減は可能で,かつ秋肥に被覆肥料を施用することによって一番茶の品質を向上させることができると判断された.(著者抄録)
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分類 (2件):
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し好料作物  ,  施肥法・肥効 
引用文献 (18件):
  • 1) 青久・稲垣卓次 2000. 茶栽培における被覆尿素を用いた省力施肥法と硝酸体窒素の溶脱低減効果. 土肥誌 71 : 546-549.
  • 2) 池ヶ谷賢次郎・高柳博次・阿南豊正 1990. 茶の分析法. 茶研報 71 : 43-74.
  • 3) 岡野邦夫・松浦啓晶・鹿島勝義・松尾喜義 1997. 幼茶樹の窒素吸収能力の季節変化. 茶研報 85 : 1-8.
  • 4) 甲木哲哉・城秀信 2005. 茶園における被覆尿素肥料とマルチ敷設の組み合わせによる減化学肥料栽培. 熊本農研セ研報 13 : 32-39.
  • 5) 加治俊幸・烏山光昭・内村浩二 1999. 被覆尿素を利用したチャの省力・低投入型施肥法. 土肥誌 70 : 567-570.
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