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J-GLOBAL ID：201002260274370526   整理番号：10A1093566

星状細胞でミトコンドリアがカリウムを一時的に隔離

Temporary Sequestration of Potassium by Mitochondria in Astrocytes

著者 (5件)： KOZORIZ Michael G. (Univ. British Columbia, British Columbia, CAN) ,  CHURCH John (Univ. British Columbia, British Columbia, CAN) ,  OZOG Mark A. (Univ. British Columbia, British Columbia, CAN) ,  NAUS Christian C. (Univ. British Columbia, British Columbia, CAN) ,  KREBS Claudia (Univ. British Columbia, British Columbia, CAN)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 41  ページ： 31107-31119  発行年： 2010年10月08日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 虚血などにより神経細胞の外側でカリウムイオンK⁺o濃度が増加しても,星状細胞がそれを低下するので,その機構を検討することにした。ミトコンドリア内部のK⁺をCCCPによる脱共役で細胞質に放出させ,増加する細胞質内のK⁺(K⁺i)を蛍光性のK⁺指示薬PBFIでモニターした。高濃度K⁺oに曝露した後に行った短時間のCCCP処理でK⁺iは一過性に増加した。CCCP処理を長くしてミトコンドリアでのK⁺の隔離を阻止し続けると,K⁺o濃度の増加により細胞質内K⁺濃度が大きく上昇した。ウワバインやBa²⁺や電位活性化K⁺チャンネル阻害剤により,さらにはミトコンドリアのK_ATPチャンネル阻害剤でも同様に,ミトコンドリアへのK⁺の取込みが阻止された。高K⁺o濃度に曝露した後にCCCPを短時間投与して起こるK⁺i濃度の増加は,コネキシン43の関与するギャップ結合も介しており,コネキシン43がミトコンドリアに結合していた。これらの結果から,星状細胞でミトコンドリアがK⁺を一時的に隔離することがわかった。

シソーラス用語： *星状細胞 ,  *ミトコンドリア ,  *金属イオン ,  カリウムチャンネル ,  ギャップ結合 ,  コネキシン ,  ノックアウトマウス ,  マウス ,  *細胞内輸送 ,  カリウムチャンネル遮断薬 ,  ニトリル ,  ヒドラゾン ,  芳香族塩素化合物 ,  ステロイド ,  ラクトン ,  配糖体 ,  ピラノシド ,  脂環式アルコール ,  ポリオール ,  ラムノシド ,  カルボン酸 ,  エノン ,  脂環式ケトン ,  五環トリテルペン ,  カルボン酸エステル ,  ジカルボン酸 ,  不飽和カルボン酸 ,  脂肪族アミン ,  第四アンモニウム ,  脂環式化合物 ,  芳香族カルボン酸 ,  スルホンアミド ,  ウレア化合物 ,  カルボアミド ,  フェノールエーテル
準シソーラス用語： ATP感受性カリウムチャンネル ,  *カリウムイオン ,  コネキシン43 ,  バリウムイオン ,  電圧依存性カリウムチャンネル

分類 (1件)： 細胞生理一般  (EF02010S)

物質索引 (8件)： 4-AP ,  5-ヒドロキシデカン酸 ,  CCCP ,  ウワバイン ,  カルベノキソロン ,  グリシルリジン酸 ,  テトラエチルアンモニウム ,  グリブリド

タイトルに関連する用語 (4件)： 星状細胞 ,  ミトコンドリア ,  カリウム ,  隔離